カーネーションとは、園芸植物の一種である。 画像出典:自宅近くの園芸店にて筆者撮影 科名:ナデシコ科ナデシコ属 学名:Dianthus caryophyllus 原産地:地中海沿岸 生態:多年草 地中海縁が原産の多年生草本植物であるが、わが国では気候の関係から、1年草あるいは2年草として栽培される。わが国には江戸中期に渡来し、「アンジャベル」や「オランダセキチク」の名称で呼ばれ、その時代から観賞用として栽培されている。 茎は直立し、草丈は30~90㎝に達する。葉と茎は緑色で白色の粉を吹いたような独特の見た目になるが、これは病気ではない。葉は対生し、柄はなく、単子葉類を思わせるような狭線形で先端は尖っている。 春に茎の先にピンク色ないしは赤色、紫色などの花を咲かせ、普通茎一本につき1つの花を咲かせるが、品種によっては2個以上の花を咲かせることもある。 品種改良により多くの品種が作出され、花の形状も独特の切れ込みがある「カーネーション型」ないしはほとんど切れ込みがないものもある。日本では母の日の贈り物として人気が定番化している花で、その歴史は20世紀初頭にまでさかのぼるという。