カボスは、果樹の一種である。 画像出典:https://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_1316.htm 科名:ミカン科ミカン属 学名:Citrus sphaerocarpa 原産地:日本(大分県) 生態:常緑低木 大分県で栽培されてきた柑橘類の一種で、江戸時代に宗源という医者が京都から苗木を持ち帰ったのが栽培の始まりと伝えられている。県内には樹齢200年もの古木が残っているという。 ユズに近い品種で、枝には棘があり、樹形や樹高もユズとよく似ている。 果実は未熟な緑色のうちに収穫される。同じくユズに近い種であるスダチとは、スダチの果重が30gから40gになるのに対し、本種は150g内外である。また、スダチの果実の先端がややへこむのに対し、本種の果実の先端はややとがる。 果汁を魚料理の薬味に用いるほか、ジュースや調味料に用いる。 ダイダイの一種に「カブス」(臭橙)と呼ばれるものがあるが、本種(カボス)との関連性は現在のところ、よくわかっていない。本種に「臭橙」の字を当てることもあり、混乱が生じやすい。