インドワタノキとは、樹木の一種である。 画像出典:東京都薬用植物園にて筆者撮影 科名:アオイ科キワタ属 学名:Bombax ceiba 原産地:熱帯アジア 生態:落葉高木 別名:キワタ 熱帯アジア地域が原産の落葉高木で、モンスーン地域での栽培が盛んである。樹高は25mになり、板根が発達する。幹には太いとげがある。 成長した個体は枝を水平に広げ、幹の表皮は灰色がかった白褐色である。葉は放射状に全裂し、小葉は長さ10㎝から16㎝で、5枚から7枚になる。 乾季に落葉したのち開花し、直径10㎝の赤い花を咲かせる。花弁は多肉質で、両面に星状の毛が生える。 果実は蒴果で、夏に熟して下から裂けるように割れ、大量の白い毛におおわれた種子を散布する。この種子の周りの毛は枕や布団の「綿」に用いる。 別名をキワタという。利用法が似た別属の植物にトックリキワタ?があるが、そちらとは幹がトックリ型になることや、葉がやや小さく鋸歯がないという点で区別する。