イチゴノキ のバックアップ(No.2)

イチゴノキ(学名:Arbutus unedo)は、地中海地方と西ヨーロッパ北部、西フランス、アイルランドに分布するツツジ科イチゴノキ属の常緑低木である。

特徴 Edit

高さ5-10m(まれには15m)ほど、幹の直径は80cmになることがある。葉は濃緑色でつやがあり、長さ5-10cm、幅2-3cmで縁に鋸歯を持つ。花は両性花で白色(まれに薄いピンク)、花冠は直径4-6mmになる鐘形、秋に10-30花ほどからなる円錐花序を生成する。花はハチによって授紛される。果実は赤い漿果で直径1-2cm。表面はざらつき、12月に次の花と同時に熟成する。

栽培 Edit

日本においてイチゴノキをはじめとするイチゴノキ属の樹木はごく最近まで馴染のない樹木であったが、近年は小型の園芸品種を中心に園芸店にも出回っている。多くのツツジ科樹木と違い、イチゴノキは石灰質土壌でよく成長する。花期が遅いことにより、温室ではよく植えられる。庭木として成長させるときは、潅木状にするよりむしろ、主幹になる枝を一つ選択して他の萌芽を剪定し続けることが重要である。イチゴノキは水捌けのよい土壌と適度な水量を好む。
イチゴノキは西アイルランドの冬の寒さや夏の多湿でもよく成長するが、本来は乾燥した夏に適応した樹木である。それゆえ、地中海性気候の地域での植栽として役に立ち、カリフォルニア州や北アメリカ西海岸地方では非常に一般的な庭園樹となっている。USDAハーディネスゾーンは8-10。害虫としてはカイガラムシやアザミウマ、病害として、炭疽病、根腐れ病、サビ病、疫病菌などがある。

利用 Edit

果実は食用になるが、多くの人はそれを味気ないものと感じるようで、大プリニウスによれば、種小名"unedo"は、"unum edo"(一回食べる)から来ているという(一回食べればもう食べたいとは思わない、ということである)。果実は主として鳥に食べられている。しかし、国によってはこの果実からジャムやリキュールを作ることもある。強いブランデーの一種であるポルトガルのメドローニョなどはその一例である。

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