アルファルファとは、和名を「ムラサキウマゴヤシ(紫苜蓿)」という多年草。乳牛の飼料としての用途が主だが、食用にもなる。
【分類】マメ目マメ科ウマゴヤシ属 【学名】Medicago sativa (学名の由来)Medicago→紀元前に栄えた「メディア王国」に由来するギリシャ語古名/sativa→栽培の
アルファルファの語源はアラビア語で「すべての食物の父」という意味の言葉で(「最高のえさ」という説もある)、主にアメリカや日本でこうよばれているが、ルーサンとよぶ国も多い。 夏に紫色の花を咲かせる。本種のスプラウト(別名「糸もやし」)が食用になり、野菜として売られている。最大の生産国はアメリカで、日本では主に北海道で栽培されている。 昆虫が花に止まると、昔の火打銃(フリントロック)のような仕組みで雄しべが跳ね上がり、昆虫に花粉をなすりつけるという巧妙な仕組みを持つ。しかし、ミツバチはこの罠をかいくぐって蜜だけをおいしくいただく(盗蜜)という手法を覚えてしまい、農家の人にとっては困り者である。そのため、農家ではわざわざアルカリバチやハキリバチという別のハチを飼って受粉を行わせている。 マメ科のモデル植物といったら日本ではミヤコグサが主に使われているが、特にアメリカとフランスでは、アルファルファと近縁なタルウマゴヤシ(Medicago truncatula)をモデル植物として研究が進められている。もちろん、この植物が選ばれたのは当地でのアルファルファの産業的な重要性に起因する。