アテモヤとは、熱帯果樹の一種である。 画像出典:新宿高島屋にて筆者撮影 科名:バンレイシ科バンレイシ属 学名:Annona atemoya(=A.squamosa×A.cherimoya) 原産地:栽培種のため無し 生態:半落葉小高木 ブラジルで作出された果樹で、バンレイシ(ブラジルでは「アティス」と呼ばれる)とチェリモヤの交配品種である。バンレイシは熱帯でよく育つが、果実はあまり大型にはならず、熟すと割れやすいので、あまり見た目がよくない。一方でチェリモヤはそれなりに果実が大きくなり、熟しても割れにくいのだが、熱帯地域ではやや生育が難しくなるという特徴がある。両者のいいとこどりをするために作出されたのが本種である。果実は表面のうろこのような部分が盛り上がり、突起が目立つ。 樹高は3m~10mで、熱帯地域では常緑であるが、それ以外の地域では落葉する性質を持つ。果実を完熟前に収穫し、室温で追熟した後に冷やして生食する。甘みが強く、それでいてかすかな酸味もあるという。