モモ のバックアップ(No.15)

モモ(桃)は、バラ科の落葉高木である。
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画像の出典:https://iiif.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/repo/s/agriculture/document/5bfde8bf-0b54-7848-97d6-1ee30cf9a645#?c=0&m=0&s=0&cv=26&xywh=-810%2C-1%2C6863%2C4094 有用植物図説(東京大学総合図書館所蔵)

科名バラ科モモ属
学名Amygdalus persica(=Prunus persica)
原産地中国北部
生態落葉小高木



果実を生食用や缶詰とするために栽培される。我が国には弥生時代に中国から渡来した。我が国のモモの最古の記録は「古事記」「日本書紀」に見られる。樹高は2m程度で、早春に薄桃色の花を咲かせる。
当時は甘みも薄く、果実もそれほど大きいものではなかった。どちらかといえば、喉の乾きを癒やすためのスポーツドリンク的な役割を果たしたと思われる。明治時代に中国の優良な品種が導入されて改良され、現在のように甘みの強い品種の原型が出来上がってきたという。

果実の表面には産毛があり、これが虫による食害を防ぐとされるのだが、皮膚の弱い人はこのモモの毛にかぶれるという。

果皮が白色に近いものは白桃と呼ばれ、モモの中でも高級品である。缶詰に使われる桃は果肉や果皮が黄色いものが多く、これらは黄桃と呼ばれる。近年は生食に向く黄色い品種もある。

近縁種 Edit

ハナモモ Edit

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画像の出典:https://iiif.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/repo/s/agriculture/document/7844f0c7-2434-7b74-15df-c74b0e3c8e38#?c=0&m=0&s=0&cv=40&xywh=-810%2C-1%2C6863%2C4094 有用植物図説(東京大学総合図書館所蔵)


薄いピンク色の花を観賞用にするため栽培する。3月が花期で、菊桃などの多くの園芸品種が作出されている。ハナモモの品種はあくまでも観賞用として栽培されるため、果実はつけないか、つけることはあっても多くは小さくて固く、味も悪いので食用にはしない。ただし例外的に、「照手水密」という枝垂れ性の品種は果実を食用にすることができる。

ズバイモモ(Amygdalus persica var. nectarina) Edit

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画像の出典:https://iiif.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/repo/s/agriculture/document/5bfde8bf-0b54-7848-97d6-1ee30cf9a645#?c=0&m=0&s=0&cv=26&xywh=-810%2C-1%2C6863%2C4094 有用植物図説(東京大学総合図書館所蔵)


現在ではネクタリンの名で呼ばれることのほうが多い。通常、モモの果実の表面には細かな産毛があるのだが、本種にはそれがなく、表面に光沢を生じ、果皮は鮮やかな赤色になる。和名のズバイモモまたはツバイモモは、果皮表面の色がツバキの花を思わせるため、「ツバキモモ」と呼んでいたものが訛ったものである。また、果皮表面が油を塗られたように見えることから、アブラモモの名前で呼ばれることもある。モモと同じように、果実を生食あるいはジュースにする。江戸時代の植物図鑑「本草図譜」にはすでに図版と解説が見られる。

バントウ(蟠桃) Edit

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画像出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Peaches-in-Soft-Focus-by-Raju-C-Reddy.jpg


モモの一品種で、果実の真ん中がくぼんでいて、上下に押しつぶされたような珍しい品種である。種子が小さいので、果実の見た目の大きさに反して可食部分が多い。
「西遊記」において、孫悟空が天帝から桃園の管理を命ぜられた際に言いつけを破って盗み食いしたのが本種であるとされる。

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