ダイダイ のバックアップ(No.15)

ダイダイとは、柑橘類の一種である。

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画像出典:(左1)と(右2)は自宅にて筆者撮影。(右1)(左2)は東京都薬用植物園にて撮影。(左1)臭橙(カブス)。(右1)臭橙の若い果実をつけた木。(左2)臭橙の熟果。(右2)座代々(ザダイダイ)


科名:ミカン科ミカン属
学名:Citrus aurantium
原産地:中国
生態:常緑小高木


 中国南部が原産で、わが国には大和時代に中国から渡来し、中間地や暖地に栽植される常緑小高木。樹高は3mほどで、枝に棘がある。葉は互生し、葉は厚く卵型で、初夏に五芒星型の花を咲かせ、芳香がある。果実は直径6㎝ほどで、最初は鮮やかな緑色で、熟すと橙黄色に変色する。樹に残しておけば、翌年の夏に再び緑色に戻る。このため「回青橙(かいせいとう)」とも呼ばれる。果梗に近い部分がやや盛り上がる「ザダイダイ」というものもある(写真右下)。
果実は酸味が強く、苦みがあるので生食できないが、果汁をポン酢として料理の味付けに用いる。また、正月の鏡餅の上にのせる柑橘は、本来はダイダイだが、温州ミカンや紀州ミカンで代用されることもある。
 和名は果実が翌年の夏も残って緑色に再び戻ることを「代々栄える」ことにつなげた。果皮は「橙皮(とうひ)」として漢方薬に用いられる。「カブス」という名称は、ダイダイのうち、写真左上のように果梗に近い部分が平坦になるものをいう。「臭橙」という漢字を当てる。

近似種 Edit

地球柑 Edit

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画像出典:https://www.botanic.jp/plants-ta/daidai.htm 『ボタニックガーデン』の「だいだい」のページから。
 ダイダイの園芸品種で、葉には黄色い斑が入り、果実には緑色の模様が入る。「地球柑」の名称は、この見た目に由来する。「地球柑」は園芸名で、植物学上は「シマダイダイ」(縞橙)の名称で呼ばれる。
普通観賞用として庭に植えられるが、果汁を酢の代わりに利用することができる。

キクダイダイ(菊橙) Edit

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画像出典:http://hatazakura.air-nifty.com/blog/2011/10/1020-44f3.html ブログ「草木365日」より引用


 ダイダイの園芸品種で、江戸時代から栽培されていたものと推測される。果実には縦縞があり、上から見るとの花に見える。実っている様子は、まさに木にかぼちゃが実っているような面白い様子を呈する。果汁は酸味が強く、苦みも強いためもっぱら観賞用として庭に植えられる。「本草図譜」には「菊ミカン」という本種を思わせるような柑橘の図版があるが、果実が上向きになるように描かれており、本種と同一の品種かは不明である。

ヘツカダイダイ(辺塚橙) Edit

[添付]
画像出典:自宅にて筆者撮影。


 鹿児島県の肝付町内之浦と南大隅町佐多の町境周辺の辺塚集落で古くから栽培されてきた柑橘類である。地域限定の特産物として、町外への苗木持ち出しを禁止し、この地域で守り育てられている。ダイダイと比較して果実は小ぶりで、果皮も薄い。また、若干果実の形状が扁平になるか、ないしは蔕に近い部分がやや尖る。ライムに似た爽やかな香りを持ち、果汁を焼き魚の味変アイテムやお酒の香りづけに用いる。

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