サトイモ のバックアップ(No.14)

サトイモは、食用にされる植物の一種である。芋(地下茎)や葉柄(ずいき、芋がら)を食用にする。
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画像出典:有用植物図説(東京大学農学生命科学図書館コレクション)より切り抜き

科名サトイモ科サトイモ属
学名Colocasia esculenta
原産地東南アジア
生態多年草



熱帯・亜熱帯地域が原産で、タロイモの一品種である。我が国では、縄文時代後期における農耕の開始とともに栽培が始まったという。塊茎、いわゆる芋は直径は3~5㎝になり、葉柄は緑色、長さ25~80㎝、葉の形状はほぼ円形ないしはハート形で、直径が10~35㎝である。
我が国のサトイモは種子ができにくく、黄色い仏炎苞を持つ花も見かけることが少ないので、もっぱら塊茎を植え付けて育てる。
「土垂」、親芋も小芋も食べる「トウノイモ」(関東以西で栽培される品種で、葉柄も食用にされる)、トウノイモに土寄せして芋が曲がるように栽培した「海老芋」、芽と芋の色合いがやや赤みを帯びる「セレベス(赤芽大吉)」、親芋のみを食べる「京芋(タケノコイモ)」、親芋と小芋がひと塊になり、一つの種芋から芽が八方に突き出る「ヤツガシラ」など、様々な品種がある。芋は煮物や汁物の具にして食べることが多いが、ゆでてつぶしてからコロッケにすることもできる。秋に山形県で行われる「芋煮会」で供される料理はサトイモと牛肉などの食材をしょうゆ味でやみそ味で煮込んだものである。
 葉柄も「ずいき」の名前で食用にされる。特に「ヤツガシラ」の茎のように日光に当たって赤みがさしているものを「赤ずいき」、土を盛って軟白栽培したものを「白ずいき」または芽芋(メイモ)と呼ぶ。
「青ずいき」と呼ばれるものはサトイモではなく、サトイモに近縁のハスイモ(C.gigantea)という植物で、こちらの芋は小さいうえに固くて不味いので、食用にはしない。
このずいきを干したものを「芋がら」と言って、水で戻して炒め物や煮物で賞味する。戦国時代にはこれと味噌玉(味噌を球状にこねて乾燥させたもの)を陣に持参し、お湯を注いで即席の味噌汁にして飲んだという。
大きな漏斗形の葉が特徴で、古くは子供がこれを傘の代わりにしたという。また、葉に穴をあけてお面にする遊び方もあったが、葉に含まれるシュウ酸でかぶれることがあるため、現在はあまりお勧めできない。家庭菜園で栽培する場合は、軍手ないしはゴム手袋を着用し、茎や葉に触った後はよく手を洗うようにする。


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