ズッキーニ のバックアップ(No.13)

ズッキーニ(西葫蘆)は、西洋野菜の一種である。
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画像出典:自宅から20分ほどの畑で筆者撮影
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画像出典:筆者撮影。「UFOズッキーニ」という品種である。「スキャロープ」(名称は英語で「ホタテ貝」の意味)や「アラジン」、「パティパン」という名称でも呼ばれる。味は普通のズッキーニと変わらない。大きく成長したものは観賞用にする。
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画像出典:筆者撮影。果皮が縞模様になる珍しい品種である。風味は緑色のものと変わらない。
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画像出典:筆者撮影。丸ズッキーニ。ますますキュウリやナスの仲間ではなくカボチャの仲間であることを思い出させてくれるような形状である。


科名:ウリ科カボチャ属
原産地:北アメリカ大陸
学名:Cucurbita pepo var.melopepo
生態:一年草


 北アメリカが原産の一年草で、ペポカボチャの一種である。ヨーロッパには植民活動により16世紀ごろにアメリカから持ち込まれ、特に南フランスからイタリアにかけて普及し、その後逆輸入の形でアメリカにも広まった。わが国には昭和時代末期に欧米から輸入され、1980年代初頭にはわが国で栽培されるようになった、比較的ニューフェイスの野菜である。
 蔓性の一年草だが、蔓があまり伸びず、親づるの上に果実がつく。このため、「ツルナシカボチャ」の和名がある。葉は大きな掌型で、周囲に鋸歯があり、表面には白い模様が入り、葉柄は長い。この白い模様はよく病気と誤解されるが、これはもともと持っている性質で、ウリ科植物がよく罹患するうどん粉病の病状とは大きく異なる。うどん粉病は葉の表面が白く灰をばらまいたようになり、触れるとカビの胞子が指に付着する。
近縁種のカボチャのように蔓が四方に伸びることはなく、株全体が横へはう性質をもち、花茎を伸ばして黄色い花を咲かせる。
 花を咲かせてから開花後3日から5日後のキュウリのような形状の未熟な果実を野菜として食用にする。この利用法からかつては「ウリカボチャ」という和名が付されたこともあるようだが、今ではこの名称はほぼ用いられなくなっている。これ以上日にちを置くと、果皮はのこぎりでないと割ることが難しいほどカチカチに硬くなり、果肉は繊維質が発達して味が悪くなって食用には向かなくなる。果実の形状は前述のようにキュウリ型や丸形、円盤型や洋ナシ形、果皮が黄色くて表面がコブで密に覆われる鶴首型(Crookneck squash)など多彩である。ひょろ長い黄緑色の鶴首型の果菜が「トランペットズッキーニ」という名称で呼ばれることがあるが、これはニホンカボチャの鶴首系の品種の果実を若どりしたものである。果実の色も、黒緑色や黄色、黄緑色や白色がある。近年は黄色と黄緑色のツートンカラーの品種もある。
若い果実を食用とするため、水分に富む。ナスに似た風味があり、揚げ物や煮物、焼き物に適する。イタリアのカポナータやフランスのラタトウィユなどは有名である。

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