画像出典:上下いずれも東京都薬用植物園にて筆者撮影。上はショクヨウギクの「延命菊」という品種で、下はショクヨウギクの「安房宮」という品種である。
普通キクと言えば観賞用に栽培されるが、観賞用以外にも、品種改良によって苦みが弱まったショクヨウギク(リョウリギク、Chrysanthemum morifolium Ramat. var. sinense Makino forma esculentum Makino.)という品種が江戸時代から栽培されている。花弁の色は黄色や薄い赤紫色など、さまざまである。刺身のツマや、乾燥させた花弁を板状に成型した菊海苔のほかに、酢の物や揚げ物、和え物にする。