有毒植物の一覧 のバックアップ(No.11)

ここには、人体にとって多少なりとも食したり触ったりした場合に食中毒や皮膚炎、幻覚などを引き起こす有毒な植物をまとめた。ウルシやマンゴーなどは、厳密にはアレルギー性の植物であって有毒植物の範疇には入れられないのだが、有毒植物に関する書籍には記載されていることが多いため、ここに記載することとした。
そもそも、植物が毒(アルカロイド)をもつに至った理由は何か?現在のところ、最も説明のつきやすい理由は、「動物の食害から身を守るため」であるとされる。植物の中にも、動物に食べてもらうことで生息範囲を広げるものはあるが、種子が熟する前に食われてしまっては、その植物は自身の代でジ・エンドである。それじゃダメじゃん、ということで、毒を自らに仕込み、「まだ食べちゃだめだぞ!」とサインを出しているのである。かといって、動物に食べてもらわなければ自身の繁殖もまた危うい。そういった植物は、果実が熟した段階で「もう食べてもいいよ~」と青信号を出しているのだ。種子ができず、球根や塊茎で繁殖する植物にしたって、繁殖手段のそれらが食われてしまえばおしまいだから、そこにも毒を仕込み、何重にも予防線を張っているのである。ただ、例外もあり、中には食用になる野生植物に擬態したり、美しい花や実をつけて欺き、そうして見た目にひかれてそれらを食した者を苦しませる植物もある。
とはいえ、我々人類はこうした有毒植物をうまく利用してきたのである。ジャガイモは日に当たって緑色のなった部分や芽が出た部分を包丁でこそげ取れば問題はないし、こんにゃくにしてからが、シュウ酸たっぷりでとても食えたもんじゃあないコンニャク芋をどうにかして食えるようにした努力のたまものだ。大豆インゲンマメにしても、生のままでは腹を壊すところを、煮豆にしたり餡や豆腐、しょうゆやみそなどに加工することでこの問題を解決した。ユウガオも、元々は苦くて食用にはならないヒョウタンが突然変異を起こして苦みを失い、おいしく食べられるようになったものである*1。また、かつて我が国の各地域の農村では、凶作の時にはヒガンバナの球根からでんぷんを採取し、団子にして食した。沖縄を含む南方ではソテツの種子を1週間水につけて毒を抜いてから食用にしたり、キャッサバの根茎から毒を抜いて製粉してパンにしたりするのも、現地民にとって不可欠な生活の一部分であった。
また、「毒変じて薬となる」の言うことわざの通り、植物に含まれる有毒成分は、少量であれば薬として人の傷を治したり、命を救うこともある。ただし、毒になるか薬になるかは、耳かき一杯分の匙加減で決まってしまうため、ただ「この草は薬になる」というだけのあやふやな情報による素人判断は禁物である。仮にあなたの家族が病気にかかったとして、ある有毒植物を薬草として利用した場合、うっかり量や薬効のある部分を間違えて使ってしまい、人の命を救うどころか人殺しに加担したとなれば、あなたの良心は確実にズタボロになるからだ。
また、樹液などに毒を含んでいる園芸植物は、ゴム手袋をはめて手入れをすればそういったリスクは軽減できるし、球根などは多くがタマネギやニンニクを思わせるような形状をしているため、それらとは別々の場所に保存すれば食中毒のリスクも軽減できるのである。
無毒あるいはそれに近いものであっても過剰摂取すれば大抵は体に悪影響を及ぼすため、厳密にどこからどこまでが有毒植物なのかと決めるのはなかなか難しい。また、アルカロイドの代謝能力には個人差も少なからず関係してくる。しかし、危険だからと、毒成分を多少なりとも含んでいる植物をすべて排除するというのは、生物的多様性の面から見ても間違っているし、それは先人の努力をそっくりそのまま否定することにもなるのだ。

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  • ロウバイ?

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  • ペヨーテ?
  • ヘンルーダ?

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  • リュウキュウハンゲ?

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  • ヌルデ?

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  • ルー?

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  • レンゲツツジ?

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  • ツタウルシ?

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  • ノウルシ?

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  • クサノオウ?
  • クララ?
  • グロリオサ?

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  • ヤボランジ?
  • ヤマブキソウ?

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  • マダガスカルジャスミン?
  • マチン
  • マムシグサ?
  • マルバフジバカマ?
  • マンチニール?
  • マンドレイク?

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  • ケシ
  • ケマンソウ?
  • ゲルセミウム・エレガンス?

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  • コウライテンナンショウ?
  • コニシキソウ?

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  • エニシダ?
  • エンレイソウ?

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  • テイカカズラ?

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*1 まれに先祖がえりを起こして苦いことがあるが
*2 本来は菌類なので植物のカテゴリに含めないのだが、しばしば食用の麦類に混じって被害を引き起こすため、あえて記載した

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