茶巾 のバックアップ(No.10)

茶巾とは、茶道の道具、またはそこから転じた調理法である。

概要 Edit

元来、茶巾とは、「茶道で茶碗の水滴を拭くための小さな布」のことであった。そこから転じて、小さな包装物を指すようになったという。さらに、何かを包んだような和食の調理法をも指すようになった。
読み方は「ちゃきん」。

"拭く"布としての茶巾 Edit

多くの茶道は茶巾を水に浸した後に絞って使用するが、一部の流派では使い方・畳み方が違う。
茶巾として白い麻布が使われ、「奈良晒」と呼ばれる麻織物でできたものは高級品になる。
流儀の茶巾の長さは基本は「一尺×五寸」(現代の単位で表すと30cm×15cm)の長方形が多い。
切り口以外の端を縫わない茶巾は「真の茶巾」と呼ばれるそう。*1
尚、『南方録』では、端を縫ってしぼりふくためた茶巾は「草の茶巾」呼ばわりされている。

茶巾を福留で畳んでみよう Edit

茶巾を縦3分の1に畳んでから、親指を入れたままふっくら2回折りたたむ。これを茶碗の真ん中に仕組んだものを「福留(ふくだめ)」という。
この「福留」とは、元々は神社の神主が着る、「狩衣」のお腹のあたりが膨らんだ部分を表している。畳んだ茶巾がこの部分に見えることや、「清浄なもの」の象徴にあやかって名付けられたとされる。

ここでは福留の折り方について手順を解説する。

  1. しっかりと絞った茶巾を上下逆さまにして、振り洗いした時の頂点を上にして角と角を引っ張り、茶巾を広げる。 詳しい畳み方についてはこちらを参照してください。

茶巾についてトリビア Edit

  • 「茶巾と茶筅?(ちゃせん)は新しい方がいい」と伝えられ、かつての茶巾は使い回されず捨てられることもあった。

  • 茶会での謝礼の表書きに「茶巾料」と書くことがある。

↓↓↓参考記事↓↓↓
茶巾(ちゃきん)(茶道入門)
https://verdure.tyanoyu.net/cyakin.html

茶巾の洗い方・たたみ方・仕組み方(お茶の歳時記 茶の湯辞典)
https://chanoyujiten.jp/chakinnnoaraikata-tatamikta-sikumikata/

様々な茶巾料理 Edit

茶巾寿司 Edit

野菜や油揚げを煮たものを混ぜた五目酢飯の表面を、薄く焼いた卵で覆った小さなオムライスのような寿司。
発祥地は東京であり、大正時代に小原義太郎という料理人の手でこの世に降臨した。

茶巾絞り Edit

茹でたかぼちゃやさつまいもをつぶし、砂糖やバターで味付けしてから布や紙に包み、玉ねぎのような形状にした和菓子。
栗きんとん(栗茶巾)もこの一種。*2

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さて…追記・修正を終えたら、茶巾寿司食って後で茶道教室に向かうか…

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*1 実際、『分類草人木』に「一、茶巾は、切り口を縫うべし。宗悟は、縫わぬも苦しからずと。」の記述がある。
*2 ただし、京都では単に「茶巾」と呼ばれ、「栗きんとん」とは別の形状の和菓子を指す事が多い。

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