ダイコンとは、根(胚軸)を食用とするために栽培する作物の一種である。 我々日本人の食卓とは切っても切れぬ関係がある。
画像出典:(左上)青首大根。現在の主力的品種である。筆者が自宅近くにて撮影。(右上)聖護院大根。京野菜の一種。池袋の百貨店にて撮影。(左下)紅芯大根。中国の品種。自宅にて撮影。表皮が緑色がかっており、内部が赤色であるためWatermelon radishという英名がある。(右下)長江青長大根。中国の品種。ビタミン大根とも呼ばれる。 分類:アブラナ科ダイコン属 学名:Raphanus sativus var. hortensis 原産:中央アジアから地中海沿岸 生態:一年草 わが国には弥生時代にはすでにあったとされ、奈良時代の書物にも「オオネ」の名称で記載されている。 秋から冬にかけて胚軸を煮物や漬物、汁の実や大根おろしとして食用にする。 また、葉や間引いた苗も青菜の代わりに食用にできる。 春には白から薄紫色の十字型の花を咲かせる。この花は近縁種のカブやキャベツ、コマツナなどの漬菜類も同じような形状をしているため、古くは「十字花科」と呼ばれていた。 地方ごとに様々な品種があり、東京の練馬大根や大蔵大根、京都の聖護院、鹿児島の桜島大根など地方に様々な品種があり、「本草図譜」や「有用植物図説」にも様々な品種のダイコンが描かれている。青首大根の登場で一時は栽培が激減したが、地産地消の取り組みで、栽培が復活している。