ワイルドストロベリーとは、ハーブの一種である。
画像出典:花の写真は上野駅前にて、果実の写真は東京都千代田区四谷にて筆者撮影 科名:バラ科 学名:Fragaria vesca 原産地:ヨーロッパ北部 生態:常緑多年草 ヨーロッパ北部や北米が原産の常緑多年草で、我が国への正式な渡来時期は不明だが、現在は庭にハーブとして栽培されるほか、北海道では野生化して道端に生息する帰化植物として知られている。その性質と、別属のヘビイチゴを思わせる見た目から「エゾノヘビイチゴ」という和名がある。 花茎の高さは10cm~30cmになり、イチゴのように長い匐枝、すなわち「ランナー」を出して殖える。葉は互生し、いわゆる根生葉で、3出複葉となり、托葉がある。秋~冬にかけて紅葉する。葉柄は長さ3-15cmで、軟らかな毛が密生する。4月から10月にかけて白い5枚の花弁からなる花を咲かせ、開花後には花床が肥大し、イチゴのそれをずっと小さくしたような赤い果実(偽果)をつける。この果実は小さいながらも甘みがあって食用にすることができ、生食やジャムにする。葉も乾燥させてハーブティーとして用いることができる。