ラナンキュラスとは、園芸植物の一種である。 [添付] 画像出典:自宅近くの園芸店にて筆者撮影 科名:キンポウゲ科キンポウゲ属 学名:Ranunculus asiaticus 原産地:ヨーロッパ~西アジア 生態:多年草 ヨーロッパの南東部から西アジアが原産の多年生草本であるが、わが国では夏の暑さに耐えきれずに枯死するため、園芸上は一年草として扱われる。 原産地では乾燥した岩礫地の斜面などに生えているが、わが国では観賞用として栽培される。草丈は15㎝~30㎝となる。 葉は3つに裂け、裂片はさらに深く羽状に切れ込みが入る。春に八重咲のバラのような花を咲かせる。原種は5枚の花弁からなる花を咲かせるが、現在の園芸品種の中には花弁の総数が200を超えるものもある。花色にはピンクや赤、紅、白それに黄、紫、橙など多彩で、白地の花弁の縁部分が色づくものもある。 草液にラヌンクリンという有毒成分が含まれており、人によってはこの液体が皮膚に付着するとかぶれを引き起こすことがあるので、手入れをする際にはゴム手袋を着用するべきである。また、葉は一見するとおいしそうなセリ科野菜に見えるので、誤食事故が確認されている。経口摂取するとラヌンクリンがプロトアネモニンという心臓毒の成分に変化する危険性があるので、家庭菜園の際には野菜のそばに植えないことを進める。