ヤーコンとは、野菜の一種である。 [添付] 画像出典:東京都薬用植物園にて筆者撮影 科名:キク科スマランサス属 学名:Smallanthus sonchifolius 原産地:南米 生態:多年草 ペルーやボリビアなどの南アメリカ地域が原産の多年草で、わが国には昭和時代末期(1985年)に渡来し、現在は流通量こそ多くはないが、健康野菜として栽培される。 草丈は1.8mほどになり、葉は大きな卵形で、葉柄には翼を持つ。茎の頂部に、小さなヒマワリのような黄色い花を咲かせる。地下に紡錘状の黄褐色の塊根を持ち、この塊根が食用にされる。 塊根はサツマイモに非常によく似ているが、サツマイモとは異なり、でんぷんではなくフラクトオリゴ糖を蓄積しているので、ナシやレンコンを思わせるようなシャリシャリとした食感とさわやかな甘みがあり、食用にされる。皮をむいて適当な大きさに切り、水にさらして灰汁抜きした後(収穫から1か月も保存すれば灰汁は次第に抜けてくる)に、食感を楽しむため生でサラダや和え物、酢の物にしたり、煮物やきんぴら、フライ、天ぷらなどの加熱調理もされる。加熱するとレンコンよりほくほくとした食感になる。サツマイモなどと比較してイモ類の中ではカロリー値が非常に低く、食物繊維も多分に含まれるのでダイエット食品として注目を浴びている。 葉も乾燥させてハーブティーとして用いる。