ヤツデ のバックアップ(No.1)

ヤツデ(八ツ手、八角金盤)とは、庭木の一種である。
[添付]
画像出典:新宿御苑にて筆者撮影


ウコギ科ヤツデ属 
学名:Fatsia japonica
原産地:本州~沖縄
生態:常緑低木


 本州から関東以南の暖地の海岸近くに自生する常緑低木であるが、現在は庭木として各地の植え込みに栽植され、また東京でも野生化している事例があるという。樹高は1mから3mで、葉は巨大な掌状葉で、直径30cm内外になり8つに切れ込む。和名のヤツデはこの形状にちなみ、学名のFastiaも、日本語の「(はち)」(古くは「ふぁち」や「ふぁつ」と発音した)にちなんでいる。冬に先に球状の散形花序を出し、小さな白い花を咲かせる。花粉の媒介は、冬でも活発に動くハエの類が行っている。花の後にはややつぶれた球形の液果をつけ、晩春には黒紫色に熟す。
 江戸時代から庭木として栽培され、掌状の葉を観賞用にするほか、魔よけの意味もあったとされる。多くの園芸品種があり、葉に白い模様が入ったフクリンヤツデ、葉の裂片がねじれたヤグルマヤツデ、葉の縁が縮れたようになっているチヂミバヤツデなどがあるが、これらの作用は良性のウイルスによるものであるとされる。
 かつては「八角金盤」の名称で葉を乾燥させたものを去痰薬に用いていたが、サポニンを含み、嘔吐や下痢を引き起こすことがあるので、多量接種は控える。また、ウジへの殺虫効果があるので、庭のあまり日のささない場所に植えることもあったという。

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