マッシュルームとは、食用キノコの一種である。菌類学上の和名は「ツクリタケ」。 [添付] 画像出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Agaricus_bisporus_mushroom.jpg?uselang=ja 科名:ハラタケ科ハラタケ属 学名:Agaricus bisporus 原産地:ヨーロッパ 生態:担子菌類 ヨーロッパが原産の食用キノコで、わが国には明治時代に渡来し、当時は見た目がマツタケに少し似ていることから「セイヨウマツタケ」の名称で呼ばれたが、現在は「マッシュルーム」の名称で流通し、栽培される。 傘色はふつう純白だが、淡い褐色の品種もある。傘は直径2㎝~3㎝のものが普通だが、成長して直径が10㎝ほどになった「グランマッシュ」も流通している。かつては市場に出回るのは、ほとんどが水煮にしたものの缶詰であったが、現在は生のものも出回る。 栽培の開始は全くの偶然というべきもので、16世紀ごろの欧米で、メロン栽培のため堆肥の発熱を行っていたところ、偶然白色のキノコが生えてきた。試しにそのキノコを収穫試食してみたところ、かなり味が良かったため、堆肥を用いて栽培されるようになった。当初は大量に出ていた馬の厩肥を用いていたが、産業革命によりあまり用いられなくなり、現在は人工堆肥によって栽培される。 西洋料理には欠かせないキノコで、炒め物やスープ、グラタンやパスタソース、オムレツやピザなどに用いられる。