ホドイモとは、有用植物の一種である。 [添付] 画像出典:https://iiif.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/repo/s/agriculture/document/5bfde8bf-0b54-7848-97d6-1ee30cf9a645#?c=0&m=0&s=0&cv=34&xywh=-290%2C1954%2C2758%2C2128 有用植物図説(東京大学農学生命科学図書館コレクション所蔵)より改変 科名:マメ科ホドイモ属 学名:Apios fortuneri 原産地:中国~日本 生態:多年草 中国大陸南部から日本列島全域にかけてが原産のつる性多年草で、現在はわが国の山野、特に日当たりのいい林に生息している。 つるの全長は2mほどになり、他のものに絡みつくようにして成長する。葉の付け根から花柄を伸ばして蝶形の黄緑色の花をつける。 地下には紡錘形の地下茎、いわゆる芋が1つできる。本種の地下茎は帰化植物のアメリカホドイモ(こちらは小さいながらも複数の地下茎ができる)よりも大きくなるのが特徴である。 この地下茎はでんぷんを含んでいて、救荒植物として食用にされた歴史がある。蒸して食するほか、天ぷらやフライにする。明治ごろには採でんぷん用植物としても注目されたとか。若い芽も食用になり、アクを抜いて山菜として食用にされる。