ブッシュカンとは、果樹の一種である。 [添付] [添付] 画像出典:近くの園芸店にて撮影 科名:ミカン科ミカン属 学名:Citrus medica var. sarcodactylus 原産地:インド 生態:常緑低木 インド原産の常緑低木で、マルブシュカン(西洋名はシトロン)の変種である。わが国には江戸時代にはすでに渡来しており、「本草図譜」には彩色された図版とともに解説がみられる。樹高は3m~5mに達し、葉腋には棘があり、葉は先のとがる卵型である。1年じゅう、薄紫色を帯びた白い星型の花を咲かせる。果実は枝分かれしたような独特の形状になり、黄色に熟すと柑橘類特有の香りを放つ。これがお釈迦様の手のようであるため仏手柑と呼ばれ、英名もBuddha's handである。 果実は割っても果肉が少ないので、生食はできず、もっぱら観賞用にする。生け花や茶席の季節感を出すものとして飾られることもあるが、果皮を砂糖づけやマーマレードにすることもある。また、果実を乾燥させて漢方薬に用いる。