パキラ のバックアップ(No.1)

パキラとは、観葉植物の一種である。
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画像出典:(左)東京都薬用植物園温室にて筆者撮影。パキラ・グラブラ(Pachira glabra)/(右)パキラ・アクアティカ(Pachira aquatica)。https://botanic.jp/plants-ha/pacaqu.htm 「ボタニックガーデン」の「パキラ・アクアティカ」のページから。


科名:アオイ科パキラ属
学名:Pachira.sp
原産地:熱帯~亜熱帯地域
生態:常緑高木


 熱帯地域~亜熱帯地域にかけて分布する常緑高木で、原産地の一つである中南米では雨季には水にどっぷり浸かってしまうものの、他の樹種とは異なり、水に非常に強い材質であるために腐ることはない。わが国ではパキラ・グラブラ(Pachira glabra)やパキラ・アクアティカ(Pachira aquatica)が知られており、いずれも観葉植物として出回るが、とくにわが国での知名度が高いのは前者である。まず前者は樹高が9m~18mとなり、樹皮は灰色を帯びた褐色となり、平滑でやゝひび割れる。雨季には幹の基部がやゝ膨れてぽってりとした見た目になるのが特徴である。葉は掌状複葉で、5枚~9枚の小葉からなる。茎の先に長い花柄をのばして、大きな白い花を咲かせる。花の後にはくすんだ黄緑色の卵形の蒴果を実らせる。
 一方後者は樹高が10m~20mとなり、前者同様樹皮は灰色を帯びた褐色となり、平滑でやゝひび割れる。葉は掌状複葉で、5枚~9枚の小葉からなる。茎の先に芳香のある大きな白い花を咲かせる。このように、前者と後者は酷似した特徴を持ち、しばしば取り違えが起こりやすいが、前者は雄蕊が白くなり、後者は雄蕊が赤くなる点で区別される。
いずれも前述のとおり観葉植物として栽培されるのだが、でんぷん質に富む種子は「カイエンナッツ」「ギアナクリ(ギアナ栗)」という名称で食用にされることがある。なお、「カイエン」とはフランス領ギアナの首都である「カイエンヌ」に由来する。原産地では古くから珍味として食用にされてきたが、近年になってごく微量ながらソラニンという有毒成分(ジャガイモなどナス科植物に含まれる有毒成分である)が含まれていることが明らかになっており、徐々に食用としての利用は減少しつつある。

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