バイカオウレン(梅花黄連)とは、山野草の一種である。 [添付] 画像出典:牧野記念庭園にて筆者撮影 科名:キンポウゲ科オウレン属 学名:Coptis quinquefolia 原産地:日本 生態:多年草 本州、福島県以南から紀伊半島にかけての太平洋側、四国に分布する。公式には日本固有種であるとされるが、台湾でも見られることがあるという。おそらく、戦前に来日していた台湾人が本種を持ち帰ったのであろう。 山地の林内や林縁に生え、草丈は10cm~15cmである。葉は根生かつ束生して長い柄があり、5個の小葉をもつ掌状複葉。早春から5月ごろにかけて、花柄を伸ばしてウメに似た白い花を咲かせる。和名の「バイカオウレン」はここに由来する。5枚の白い花弁のように見えるのは、萼片が変化したものである。葉がウコギ(漢字では「五加」と表記)に似ていることから、五加葉黄連(ごかようおうれん)とも呼ばれる。