ハイゴショウ(這胡椒)とは、野菜の一種である。 [添付] 画像出典:東京薬科大学薬用植物園にて撮影 科名:コショウ科コショウ属 学名:Piper sarmentosum 原産地:東南アジア 生態:多年草 別名:バイシャプー(タイ語名) 中国南部から東南アジアが原産のつる性の多年草で、茎は全長30㎝から40㎝程で、当初は直立するが、成長するにつれてつるとなって地を這い、しば/\分岐する。このため、「這胡椒(ハイゴショウ)]と呼ばれる。葉は先端のとがるハート形で、光沢があり、全縁である。 葉腋から全長1㎝程の白い肉睡花序を直立するように出して花を咲かせる。花の後には小さな果実の集合した房となり、当初は茶色だが、次第に黒く熟してくる。 タイやベトナムなどの東南アジアでは葉を青菜として食し、炒め物や煮物にして食する。乾燥させた葉は茶の代わりに煎じて飲み、果実はピリリとした辛味があるのでコショウの代わりに香辛料として用いる。中国では「假蒟(カク)」という名称で根、葉、果穂を腹痛やリウマチの腰痛、マラリアの治療に内服し、水虫、歯痛、打撲傷、外傷出血に外用する。