ノビルとは、山菜の一種である。 [添付] 画像出典: 科名:ヒガンバナ科ネギ属 学名:Allium macrostemon 原産地:東アジア 生態:多年草 日本を含む東アジアが原産の多年草で、朝鮮半島や台湾、中国の温帯から暖帯にかけて分布し、山野や堤の上、道端に生息する。 全体にニラに似た特有の臭気があり、茎は表面に白い粉を吹き、高さは60㎝ほどになる。葉の内面は細かな溝がある。 初夏に花を咲かせ、まばらな散形花序となり、しばしばムカゴが混じる。花被片は青色に紫色の線がある。 和名は、野に生える蒜(ひる)、すなわち野に生えるニンニクという意味である。本種は食用にすることができ、味はネギやラッキョウに似ており、多少の苦味と鮮烈な辛味がある。刻んでヌタにするほか、汁の実やてんぷら、薬味にする。 「古事記」や「万葉集」に本種と思われる植物の名称がみられ、そのころから食用に利用されていたと思われる。