ノカンゾウとは、山菜の一種である。 [添付] 画像出典:赤塚植物園(板橋区)にて筆者撮影 科名:ススキノキ科ワスレグサ属 学名:Hemerocalis fulva.L.var.disticha 原産地:日本 生態:多年草 本州、四国、九州の原野や溝のそばなど、やや湿り気の場所に生息する多年草で、わが国以外にも中国での発見例がある。 根は赤味の強い褐色で、時に先端が多肉状になる。夏に、高さ70㎝ほどの花茎を伸ばし、先端が二又に分かれ、それぞれに直径7㎝ほどのユリに似た橙色の花を数個咲かせ、下から順に上向きに開く。 開花直前の花を干して利尿・消炎薬とするほか、乾燥したものを水でもどして食用とする。中華料理の食材で「ユリの花」として売られているのは本種である。中国では本種(ノカンゾウ)やその基本種であるホンカンゾウ(var.fulva。画像下。わが国には自生しない)やヤブカンゾウのつぼみを「金針菜」の名称で利用する。 [添付] 画像出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Illustration_Hemerocallis_fulva0.jpg ホンカンゾウの植物画。