ネモフィラ のバックアップ(No.1)

ネモフィラとは、園芸植物として栽培されるムラサキ科の草本類の総称である。本稿では園芸植物としてしばしば栽培される「ネモフィラ・メンジェシー」やその近縁種である「ネモフィラ・マクラータ」について解説する。
[添付]
画像出典:東京都千代田区四谷にて撮影


科名:ムラサキ科ハゼリソウ属
学名:Nemophila menziesii
原産地:米国
生態:一年草


 米国のオレゴン州中部からカリフォルニア州南部を原産とする一年生草本植物で、わが国には大正時代に渡来したといわれるが、それ以前の万延元年(1860)年に帰国した遣米使節が持ち帰った植物の種子の中に本種が入っていることが判明している。
草地の日陰あるいは半日陰に生息する。草丈は20㎝~30㎝程となり、しばしば枝分かれする。葉は対生し、長い楕円形となるが、深く切れ込んで羽状になり、唐草模様をあしらったような独特の見た目となる。
3月から5月上旬にかけて花茎をのばし、直径2~2.5㎝程の、中心部に白いぼかしの入るやや紫がかった薄青色~瑠璃色の5枚の花弁からなる花を咲かせる。この花の色合いと葉の見た目から「ルリカラクサ」と呼ばれるが、園芸界において基本的にこの和名で呼ばれることは少なく、むしろ学名を日本語読みした呼び名の方が多く用いられやすく、単に「ネモフィラ」と呼ばれることもある。
花全体が白くなる「スノーストーム」や花弁が黒みの強いあずき色になり、先端部分が白くなる「ペニーブラック」など様々な園芸品種がある。

近似種 Edit

ネモフィラ・マクラータ(モンカラクサ、Nemophila maculata) Edit

[添付]
画像出典:東京都千代田区四谷にて撮影


 米国のカリフォルニア州の固有種であるが、園芸植物としてわが国でも普及を見ている。原産地では渓谷沿いの草地や丘陵の林、マツ林やモミ林などに生息する。
こちらの葉も対生し、長い楕円形となり、深く切れ込んで羽状となって唐草模様のデザインを思わせる見た目となる。3月から5月上旬にかけて花茎をのばし、5枚の花弁からなる花を咲かせる。花は直径3㎝程となり、メンジェシー種よりやゝ大きくなる。
白地に条線と青紫色の斑点模様が入るのが最大の特徴で、その花と前述した葉の見た目から「モンカラクサ(紋唐草)」という和名があるが、こちらもまた園芸界において基本的にこの和名で呼ばれることは少なく、むしろ学名を日本語読みした呼び名の方が多く用いられやすい。

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