ネジキ(捩木)とは、有毒植物の一種である。 [添付] 画像出典:東京都薬用植物園にて筆者撮影 科名:ツツジ科ネジキ属 学名:Lyonia ovalifolia var. elliptica 原産地:本州(岩手県以西)~九州 生態:落葉低木 別名:カシオシミ わが国の本州、岩手県以南から四国・九州が原産で、台湾や中国にも分布している。低山や丘陵の尾根に自生し、樹皮全体に入る縦皺が、成長するにしたがって螺旋状に&ruby(ね){捩}じれていくことから「ネジキ」と命名された。樹皮の捩じれは、生えている場所の標高や風向きによってその方向や程度が異なるが、概して根元に近いほど捩じれが強い。 葉は先端の尖った長楕円形で基部は心臓型となる。縁は波打つが鋸歯はなく、裏面の葉脈上に白い毛がまばらに生じる。5~6月にかけて、前年に出た枝葉の脇から伸びる花茎に花を咲かせる。花は同科のアセビに似ているが、アセビの花期は3月と異なる*1。全長1㎝ほどの壺型で、先端が五つに裂ける。花は下向きだが、その後にできる果実は上向きに実る。果実はいわゆる蒴果で、9月~10月に熟すと自然に裂けて種子を落とす。 枝葉はグラヤノトキシンなどの有毒成分を含んでおり、誤食すると嘔吐や痙攣を引き起こす。 本種はまれに紅葉を観賞するために庭に植えられることがある。また、材は櫛、箸、傘の柄などの細工物に使われ、きめの細かな木炭は漆器を磨くのに適する。