ニクズク(肉荳蔲)とは、香辛料の一種である。 [添付] 画像出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Myristica_fragrans_-_K%C3%B6hler%E2%80%93s_Medizinal-Pflanzen-097.jpg 科名:ニクズク科ニクズク属 学名:Myristica fragrans 原産地:モルッカ諸島 生態:常緑高木 ニューギニア島の西隣にあるモルッカ諸島原産の常緑高木である。 幹は直立し、樹高は7m~10mに達し、毛はない。 葉は長さ12㎝ほどで、厚く、香気がある。夏に花を咲かせる。 果実は蒴果で、長さ5㎝ほどの倒卵型で、中に赤色の仮種皮に包まれた褐色の種子が1つあり、蒴果は熟すと下部から裂開する。 特有の風味や香りを持つ仮種皮を「メース」、種子を「ナツメグ」と呼んで、乾燥させてすりおろしたのちハンバーグなどの肉料理や、パイなどの菓子類に用いる。 香辛料として少量を使う分には問題はないが、生のニクズクを10gをこえて使用すると嘔吐や向精神作用による幻覚などの症状が起きるので、必ず加工されたものを適量用いる。