ナンバンギセル のバックアップ(No.1)

ナンバンギセルとは、山野草の一種である。
[添付]
画像出典:新宿御苑にて筆者撮影


科名:ハマウツボ科ナンバンギセル属
学名:Aeginetia indica
原産地:日本、中国中南部、台湾、インドシナ、マレーシア、インド
生態:一年草


 わが国の各地をはじめ、台湾や中国南部、インドシナ半島、インドに分布する一年草である。
植物体は葉緑素を持たず、ほかの植物に寄生して成長する。わが国ではススキに寄生することが多いが、熱帯地方ではサトウキビやトウモロコシ、ショウガ科の植物によく寄生しているという。
 7月から9月にかけて薄い黄色の長い花柄を伸ばして、その先に淡い紫紅色の花を咲かせる。この植物体全体の形状が、喫煙道具の「煙管」によく似ていることから名づけられた。
なお、我が国において喫煙の習慣が始まり、普及したのは桃山時代から江戸時代にかけての頃なので、本種はそのころに外国から渡来したと思われがちだが、実際はわが国においては大和政権時代(古墳時代~奈良時代)から存在した。
『万葉集』に「おもひぐさ(思ひ草)」の名称で登場するのがその証拠であり、これは植物体の形状を、物思いにふけって頭を垂れる人の様子に例えたのであろう。
 本来、寄生植物は栽培の難しさから、なかなか園芸植物としては流通しにくいものである。しかし、本種の淡紫色に色づく花は風情があり、鑑賞用にも栽培される。そのさい、鉢植えで姿のちょうど良いイトススキなどと一緒に流通している。

コメント Edit


URL B I U SIZE Black Maroon Green Olive Navy Purple Teal Gray Silver Red Lime Yellow Blue Fuchsia Aqua White

閲覧者数 Edit

現在3
今日1
昨日0
合計52

ホーム リロード   新規 下位ページ作成 コピー 編集 添付 一覧 最終更新 差分 バックアップ 検索   凍結 名前変更     最終更新のRSS