ナスは、食用として栽培される植物の一種である。 |科名|ナス科ナス属|
インドが原産であると古くから言われているが、原種がいまだ発見されていない。 我が国は中国を経由して日本に伝わり、奈良時代の「正倉院文書」にすでに記述が見られるという。 色名の茄子紺や「一富士二鷹三茄子」「瓜の蔓に茄子はならぬ」「親の意見と茄子の花は千に一つも仇はない」などの俚諺に見られるように、日本人の生活とナスは密接に結びついているのである。 夏~秋に小さな淡い紫色の花を咲かせ、果実を収穫し煮付け、漬け物、焼くなどして賞味する。原産地では多年草となるが、我が国では冬に枯死するため、一年草のあつかいである。