ドクダミは、雑草として知られる植物の一つである。くさっ! [添付] 画像出典:筆者撮影 科名:ドクダミ科ドクダミ属 学名:Houttuynia cordata 原産地:東アジア 生態:多年草 本州から琉球列島、および台湾、タイ、中国、ヒマラヤの温帯や暖帯に分布する。山野の木陰や路傍のあまり日光の刺さない場所、庭のやや湿り気のある場所に生息する多年草である。 茎から葉をちぎったり、手に葉をすり込むと特有のにおいを発する。くっさ! 草丈は20㎝~60㎝で、初夏に花を咲かせ、花を穂状につける。なお、白い4枚の花弁のように見える部分は、苞と呼ばれる部分で、葉が独自に変化を遂げたものである。 特有の「くさっ!」と叫んでしまうような匂いを持つのにかかわらず、どくだみ茶やハーブ、野菜として利用されることもあり、商業的に栽培することもある。 葉を乾燥させたものは漢方医学では十薬と呼ばれ、胃腸病、食あたり、下痢、便秘、利尿などに利用され、腫れ物、吹き出物、皮膚病などにも効果があり、「十種類の薬効を持つ」ことに通ずるから。