トロロアオイ のバックアップ(No.1)

トロロアオイとは、有用植物の一種である。
[添付]
画像出典:東京都薬用植物園にて筆者撮影


科名:アオイ科フヨウ属
学名:Abelmoschus manihot
原産地:中国
生態:一年草(原産地では多年草)
別名:花オクラ


 中国が原産の一年草で、わが国には江戸時代には渡来し、栽培されていたという。
草丈は1mから2mほどになる。葉は長い柄を持ち互生し、掌状となり、5つから9つに裂け、先端がとがる。花はオクラのそれに似ており、花弁は薄い黄色で、中心部は濃いあずき色になる。朝に開き、その日の夕方に閉じてしまう「一日花」の性質である。
果実はいわゆる蒴果で、全長は5㎝、先端がとがり表面には柔らかな短毛を密生し、オクラに似た形状である。
古くは根から粘着質な液体をとり、和紙を漉くための糊に用いた。その粘性がヤマノイモのすり下ろしたものに似ていることから「トロロアオイ」の名称で呼ばれる。漢方の世界では「黄蜀葵根(オウショッキコン)」名義でのどの腫れや痛みを抑えるのに用いる。
 現在は花を観賞用にするために庭や植物園に栽培するほか、花のつぼみを野菜として食用にする。つぼみはてんぷらにするとオクラのようなぬめりがあるので「花オクラ」という名称で呼ばれる。ちなみに、果実は若いものでも固すぎて、かつ味も悪いから食用にはしない。

コメント Edit


URL B I U SIZE Black Maroon Green Olive Navy Purple Teal Gray Silver Red Lime Yellow Blue Fuchsia Aqua White

閲覧者数 Edit

現在6
今日1
昨日2
合計249

ホーム リロード   新規 下位ページ作成 コピー 編集 添付 一覧 最終更新 差分 バックアップ 検索   凍結 名前変更     最終更新のRSS