トゲバンレイシとは、果樹の一種である。 [添付] 画像出典: 科名:バンレイシ科バンレイシ族 学名:Annona muricata 原産地:南米 生態:落葉小高木 別名:サワーサップ、オランダドリアン 南米原産の常緑高木で、わが国への渡来時期は特定されていないものの、現在は各地の植物園の温室で栽培されている。 楕円形の葉は互生し、長さが12㎝~20㎝程となり、柿の葉に似た形状となる。夏に葉腋に1個から2個の花を咲かせる。花は黄色で、6枚の花弁と3枚の蕚片を持ち、直径は3cm~4cmである。 花の後に長さ20㎝から30㎝の先端が湾曲して尖ったようになる楕円形の集合果を実らせる。果実表面には鋭いとげがあり、その見た目から「オランダドリアン」の別名もある。当初は鮮やかな黄緑色だが、熟すとやや黄ばんでくる。果肉は白色で甘酸っぱく、食用にすることができ、生食やジュースにする。また、果汁にはビタミンCが多く含まれるので、古くは長い船旅でビタミンCが欠乏することで発生する壊血病の薬ともされた。