テッポウユリとは、園芸植物の一種である。 [添付] 画像出典:東京都千代田区四ツ谷にて撮影 科名:ユリ科ユリ属 学名:Lilium longiflorum 原産地:南西諸島から台湾 生態:多年草 我が国の沖縄島から台湾にかけて分布する多年生草本植物で、わが国への正式な渡来時期は不明だが、江戸時代にはすでに観賞用のために栽培されており、その異国情緒あふれる見た目から「たかさごゆり」と呼ばれた(この名称は本種と系統の近い台湾原産の帰化植物のタイワンユリにも当てられることがある)。海岸の崖や岩場に生えるが、現在は観賞用として庭に栽培もされる。草丈は50cmから100cmで、茎は直立し、鮮やかな黄緑色の葉は披針形でやや幅が広く、互生する。 初夏にラッパ銃かトランペットのような芳香のある白い花を咲かせる。花披片が外側に向かって反り返るのが特徴である。 タイワンユリとしばしば交雑し、交雑種は「シンテッポウユリ(新鉄砲百合)」の名称で戦後から園芸植物として栽培されてきたが、生命力が強いので、路傍や河川敷に野生化している個体がみられる。