ツユクサ(露草)とは、「雑草」の一種である。 [添付] 画像出典:東京都薬用植物園にて筆者撮影 科名:ツユクサ科ツユクサ属 学名:Commelina communis 原産地:日本を含む東アジア 生態:一年草 我が国や中国、台湾、朝鮮半島南部、インドに生息する一年草草本で、わが国に渡来した正確な時期は不明であるが、『万葉集』に登場することから、かなり歴史の古い草本植物であることは間違いない。 道端や草地、畑に生え、植物体の全長は30㎝から50㎝。つる性にはならないが、ある程度植物体が成長してくると、茎は地面を這うようになる。 6月から10月にかけて早朝に花を咲かせ、夕方にはしぼむ。3枚ある花弁のうち、上部の2枚は鮮やかな瑠璃色を呈し大きく線対称、1枚は白くて小さい。また、花弁の色合いがやや紫がかることがある。 花からは青い染料をとることができ、それを友禅の下絵に用いる。また、若い葉は山菜として食用になる。和名は、朝露に濡れて美しい瑠璃色の花を咲かせることにちなむ。 本種を栽培化したものが「オオボウシバナ」で、名称の通り花が全体的に大きく、また花弁の縁が縮れる。