ソラマメは、豆類の一種である。 [添付] 画像出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Illustration_Vicia_faba1.jpg?uselang=ja 科名:マメ科ソラマメ属 学名:Vicia faba 原産地:中央アジア・地中海沿岸 生態:一年草 中央アジア・地中海沿岸が原産の一年草で、わが国には大和朝廷時代に天竺の僧侶・菩提仙那が行基に紹介したのが始まりである。草丈は60㎝~100㎝に達し、1本に複葉が20枚以上つく。3月から4月に蝶型の花を咲かせ、白地に薄紫色と黒色の斑紋が入る。5月から6月にかけてふっくらとした莢をつけ、莢の縫合された線のような部分が黒くなったころに収穫される。長さが15㎝内外の鞘には4個の種実が入っており、この種実をゆでて塩を振るほか、炒め物やスープなどで食用とする。また、熟したものは豆板醤や、炒って「いかり豆」と呼んで酒のおつまみにする。お歯黒と呼ばれる豆の端部にある筋状のつめの部分の色が薄いものや、莢の表面の産毛が多いものほど、新鮮なものとされる。 酸化還元酵素のグルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼに欠陥がある人がソラマメを食用にすると、溶血性の貧血を起こし、最悪の場合死亡してしまう。日本人の場合はこの酵素に欠陥がないため、食すことができるが、イスラエルなど中近東の地域では有毒植物として認識される。