センニンソウ のバックアップ(No.1)

センニンソウとは、山野草の一種である。
[添付]
画像出典:福岡県福岡市にて筆者撮影


科名:キンポウゲ科センニンソウ属 
学名:Clematis terniflora
原産地:北海道南部~沖縄、小笠原、朝鮮南部、中国、台湾
生態:多年草(半低木)


 我が国や朝鮮半島、中国や台湾に分布するつる性の多年草*1である。日当たりのよい道ばたや林縁などに生え、蔓をほかのものに絡ませて伸ばして成長する。葉は羽状複葉で鋸歯がないのが特徴で、同科同属のボタンヅルとは葉の鋸歯の有無で区別する(ボタンヅルは、葉がボタンのように鋸歯があることに由来する名称である)。8月から10月にかけて白い十字型の花を咲かせる。花弁はなく、白い花弁のように見えるものは蕚片が変化したものである。花の後には、白い冠毛を伴った痩果をつけ、和名のセンニンソウはこの白い毛を仙人の鬚に例えたものである。
 全草にプロトアネモニンというアルカロイドを含み、乳液が皮膚につくとかぶれることがある。また、馬や牛が本種が有毒であることを知っていて絶対に食さないことから「馬食わず」とも呼ばれる。センニンソウの葉を用いて、扁桃炎(扁桃腺炎)の治療を行う民間療法があるようだが、服用量を間違えると中毒する危険性があるので、あまりお勧めできない。園芸植物としても利用され、クレマチス類の苗の台木としても用いられる。

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*1 しばしば下部が木質化するため、「半低木」とされることもある。幕末期の植物学者・飯沼慾斎は著書「草木図説」にて本種を「木部」に収録している

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