セキショウ(石菖)とは、水辺に生える植物の一種である。 [添付] 画像出典:大学内の、ホタル生息場所を再現した庭園的スペース「ホタルの池」付近にて撮影。 科名:ショウブ科ショウブ属 学名:Acorus gramineus 原産地:本州~九州、朝鮮半島の一部(済州島(チェジュとう))、中国、インド、ヴェトナム 生態:多年草 我が国の本州から九州にかけての地域や、国外では済州島や中国、インドやヴェトナムで生息が確認されている多年草である。 渓流の水辺など、水気の多い場所などに生息する。草丈は15㎝から30㎝となり、葉は細長い線形で、先端の尖る洋剣(サーベル)状となる。葉はふつう鮮やかな緑色で、一年中青々とした葉が茂っている。 3月から5月にかけて花を咲かせる。花は細長い棒状の「肉穂花序」となるが、黄緑色で葉の色の保護色となり、やゝ目立ちにくくなっている。 山野草の一種として園芸界では親しまれており、苗や鉢植えにしたものが出回ることがある。前述のように冬でもほぼ枯れずに青々とした葉を茂らせることから、下草としてグラウンドカバーに植えられることもある。また、漢方の世界では「石菖(セキショウ)」と呼ばれ、根茎が鎮静薬や鎮痛薬、健胃薬として利用される。