セイヨウネズとは、樹木の一種である。 [添付] 画像出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Illustration_Juniperus_communis0.jpg 科名:ヒノキ科ビャクシン属 学名:Juniperus communis 原産地:北半球の寒冷な地域 生態:常緑低木(まれに常緑高木) ヨーロッパや北アメリカに分布する常緑低木の一種で、時には10mにも達する。わが国には北海道にて変種のリシリビャクシン(subsp. alpina (Suter) Čelak)やミヤマネズ*1(var. nipponica (Maxim.) E.H.Wilson)が生息する。 葉は針状となり、らせん状につく。雌雄異株で、風媒花としての性質を持つ。種子はいわゆる球果であるが、松の類とは異なり、「松かさ」状ではなく、イチイに似て液果状の仮種皮を持つ。 最初は緑色だが、濃い青色に熟し、表面には蝋質の粉を吹き、丸1年かけて熟す。 球果は一見するとブルーベリーにも似た見た目なのだが、苦みや特有の風味を持っており、お酒の「ジン」の香りづけや肉料理のソースに用いる。また、材をバターナイフやバターを入れる容器に用いる。