スイセン のバックアップ(No.1)

スイセン(ニホンズイセン)は、園芸植物の一種である。
[添付]
画像出典:夢の島熱帯植物館にて撮影


科名:ヒガンバナ科スイセン属
学名:Narcissus tazetta var. chinensis
原産地:中国
生態:多年草


 中国が原産の多年草である。地中海沿岸が原産であるフサザキスイセンが中国で突然変異を起こし、わが国には室町時代に導入された。
関東地方以西の団地の海岸の近くに群生するほか、花を観賞用にするために庭に栽培する。草丈は20㎝から30cmで、地下に鱗茎があり、茎は黒い外皮に包まれた鱗茎の内部にある。葉は細長い剣状になり、やや多肉質で厚みがあって表面には光沢がある。真冬から翌年の春(12月から3月)にかけて芳香のある白色ないしは黄色の花を咲かせる。園芸品種には八重咲のものや中心部が赤ないしは白になるものなど多くの品種がある。
学名のナルキソス(英語では「ナーシッサス」と読む)は、ギリシャ神話の美少年ナルキッソスの伝説に由来するといわれる。
 女の精霊(ニンフ)のエコーはある日、美少年のナルキッソスに恋をするが、ナルキッソスは池に映った自身の姿を見て「ああ、僕はなぜこんなにも美しいのだろう」とうぬぼれるばかりで、全くエコーの求愛を無視していたのだった。エコーは悲しみのあまりやせ細り、とうとう姿を消して声だけの存在となってしまったのであった。そんなエコーを哀れんだ女神・ネメシス(ギリシャ語で「復讐」や「義憤」を意味する)は罰として、ナルキッソスをスイセンの花の姿に変えてしまったのであった。
この神話は、「ナルシシズム」「ナルシシスト」(しばしば「ナルシスト」と誤用される)の語源にもなっている。
 スイセンは花を観賞用にする植物として知名度が高いのだが、同時に有毒植物としても有名である。全草にリコリンやガランタミンという毒性分を含み、食中毒症状と接触性皮膚炎症状を起こす。初期症状として激しい嘔吐があるため、胃の中の内容物をすべて吐き出してしまうためか、死亡例は少ない。球根をタマネギ、葉をニラと誤って食して中毒した例が知られている。また、庭に植えたスイセンを手入れする際に茎を切った際に出た汁に素手で触ってしまい、皮膚炎を起こしてしまった例が知られている。
 ニラとスイセンの葉は非常によく似ているのだが、スイセンの葉にはニラ特有の臭気がなく、また根元にはニラとは異なり、鱗茎がある点で区別することができる。また、鱗茎にしても、タマネギによく似ているのだが、タマネギに比べて色が黒っぽくてサイズも一回り小さく、切ると糸を引くのでそういった点でも区別できる。

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