シカクマメとは、野菜の一種である。 [添付] 画像出典:東京薬科大学薬用植物園にて筆者撮影 科名:マメ科シカクマメ属 学名:Psophocarpus tetragonolobus 原産地:熱帯アジア 生態:蔓性多年草 熱帯アジアが原産で、現在はニューギニアや東南アジア、沖縄県で野菜として栽培される多年草である。 茎は蔓性で、葉は3出複葉。小葉は菱状卵形で先が尖る。初夏に青紫色の蝶型の花を咲かせ、角が羽のように発達した特有の形状の豆果をつける。 若い莢や葉、花を野菜として食用にすることができるほか、小さなサツマイモのような紡錘形の地下茎はラッカセイに似た香りを持ち、チップスなどで食用にできる。 琉球諸島では「うりずん」と呼ばれ、「うりずん」とは「潤い初め」の琉球方言で旧暦の2月〜3月頃を指し、春分から沖縄の梅雨入り前までの時期を指す用語である。本種の耐病性を強くしたものが「うりずん」という商品名で栽培され、いつしかそれが方言となったのである。