コーヒーノキとは、有用植物の一種である。 [添付] 画像出典:東京都薬用植物園にて筆者撮影 科名:アカネ科コーヒーノキ属 学名:Coffea arabica L. 原産地:アフリカ 生態:常緑高木 アフリカ大陸の中部や東部、エチオピアなどの減産とされる常緑高木で、現在は世界各地の熱帯地方に広く栽培される。わが国への正式な渡来時期はよくわかっていないものの、明治時代にはコーヒーを飲む習慣が日本にも伝わっており、そのころから植物体ないしは種子が導入されたものと推測される。 樹高は5mないしは8mで、葉は枝に対生し、楕円形で両端がとがり、葉身は7㎝から10㎝である。葉腋に白い花を咲かせ、花の直径は1cmから2cmである。花の下部は筒型で、上部は星形になるように5つに裂ける。花の後には小さな赤い楕円形の果実をつける。熟すとやゝ紫がかった色合いになり、光沢が出る。この種子がいわゆる「コーヒー豆」で、乾燥させて粉に挽いたのちに飲料として飲む。