コンニャクとは、有用植物の一種である。 [添付] [添付] 画像出典:(上)小石川植物園にて筆者撮影/(下)https://www.botanic.jp/plants-ka/konnya.htm 科名:サトイモ科コンニャク属 学名:Amorphophallus rivieri 原産地:東南アジア 生態:多年草 ベトナム南部からインドに分布し、わが国には奈良時代に渡来し、現在に至るまで栽培されている。 偏球形の巨大な塊茎から高さ50cmから200cmの円柱状の独特の模様がある葉柄を伸ばす。葉柄の先に葉をつけ、葉の形状は鳥足状複葉である。 初夏に赤紫色の苞を持つ肉穂花序を地面から出す。サトイモ科の植物の花の例にもれず、花序の下部には雌花、上部に雄花を咲かせる。 塊茎は大量のシュウ酸が含まれるため、生食やサトイモのように調理しただけでは、嘔吐や下痢などの激しい中毒を起こす。それゆえ、芋を粉にしたのち、水とともにこねた後に石灰乳(もしくは草木灰)を混ぜ、煮て固めた「こんにゃく」にして食する。本来のコンニャクの澱粉は白色なので、この手順で作ったものは白色のこんにゃくであるが、その過程の途中でヒジキやアラメなどの粉末を混ぜることで灰色になる。 こんにゃくはおでんや煮物、汁の実や田楽にして食する。ダイエット向きの食品として、近年注目を集めている。