コウゾ のバックアップ(No.1)

コウゾ(楮)とは、製紙用植物の一種である。
[添付]
画像出典:板橋区立赤塚植物園にて筆者撮影。


科名:クワ科コウゾ属
学名:Broussonetia kazinoki × Broussonetia papyrifera
原産地:日本、中国
生態:落葉低木


日本、中国など東アジアに分布する。日本で栽培されているものの多くは、カジノキ(Broussonetia kazinoki)とヒメコウゾ(B.papyrifera)の雑種と考えられている。
本来、コウゾは繊維を取る目的で栽培されているもので、カジノキは山野に野生するものであるが、野生化したコウゾも多くあって、また古典籍においても両者の区別は明瞭ではない。
樹高は3〜6mほどになる落葉性の低木または小高木。若枝はよく伸び、皮層が発達する。葉は互生し、卵形から広卵形で、若木ではしばしば深い裂け目をもつものも見られる。葉質は比較的厚く、表面には粗い毛を生じる。
雌雄異株であり、春から初夏にかけて開花する。雄花序は細長い穂状で、雌花序は球状に近い形となる。
果実は多数の小さな果実が集合した球形の集合果で、熟すと橙色から赤色になる。外見は小型のヤマモモやクワの果実に似る。この果実は甘味があって食用になるが、花糸部分が残って舌触りが悪くてねばつくため、クワの実ほど好まれていない。
本種の樹皮の繊維は長く強靭であるため、和紙の原料として古くから利用されてきた。特に美濃和紙・土佐和紙・越前和紙などの伝統的和紙の製造に用いられる。冬季に伐採した枝の樹皮を剥ぎ、外皮を除いた白皮を煮て繊維を取り出し、紙料として加工する。
日本では奈良時代には紙の原料として利用されていたと考えられており、和紙文化を支える植物の一つである。現在でも伝統工芸の分野では重要な原料植物とされる。

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