ケールとは、健康野菜の一種である。
画像出典:いずれも東京都薬用植物園にて撮影 科名:アブラナ科アブラナ属 学名:Brassica oleracea var. acephala 原産地:地中海沿岸 生態:多年草 ヨーロッパの地中海沿岸地域が原産で、ヨーロッパでは古くから栽培された青菜の一種である。現在はヨーロッパの中・北部と北アメリカが主産地 ヤセイカンランの栽培種というべきもので、このケールから品種改良が進められたものがキャベツやメキャベツ、ブロッコリーやカリフラワーであるとされる。 草丈は1m~2mに達し、茎は直立して枝分かれはせず、葉は円形ないしは長円形で、草姿はキャベツとよく似ているが、結球しない。品種によっては、葉が縮れたようになるものもある。葉が広い円形のものは「コラード」の名称でも知られる。 わが国には江戸時代に導入され、当時は観賞用として栽培されていた。江戸時代から冬の花卉として栽培されるハボタンはケールの性質を濃く受け継いでおり、春に花を咲かせた際の様子は非常によく似ている。 現在は葉に特有の香りと苦みを持っていることから、青汁の原料として利用される。近年は苦みを抑え、サラダ用野菜として食用にできる品種も流通している。