クロユリとは、山野草の一種である。 [添付] 写真撮影:青木繁伸(群馬県前橋市) 科名:ユリ科バイモ属 学名:Fritillaria camtschatcensis 原産地:日本、ロシア、北米 生態:多年草 中部地方以北や北海道、千島列島やサハリン、カムチャツカ、ウスリー、北米西北部などの地域に分布する多年草である。 普通高山帯に生えているが、観賞用のため庭に植えたり、花屋で流通することがある(ただし高山植物ということもあってか値はかなり張る)。 草丈は20㎝から30㎝で、生息地域の環境によっては50㎝になることもあるという。葉は長さ5㎝の剣状となり、表面には照りがある。 夏に黒い褐色の花を咲かせるが、花には独特の強烈なにおいがある。 かつて、クロユリは花の色合いとその独特な刺激臭からネガティブなイメージを植え付けられがちであった。花言葉も「呪い」などというなかなか物騒なものである。