ギュウシンリ(牛心梨)とは、熱帯果樹の一種である。 [添付] 画像出典:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Annona_reticulata_Blanco1.197-cropped.jpg 科名:バンレイシ科バンレイシ属 学名:Annona reticulata 原産地:熱帯アメリカ 生態:常緑低木 熱帯アメリカが原産の常緑低木で、わが国への渡来時期は未詳である。樹高は5m~10mになり、葉は長さ20㎝、果実は直径が7㎝~12㎝である。果実表面は亀の甲羅のようになり、形状は牛の心臓に似ている。果実色は初めは黄緑色だが、熟すと赤みの強い褐色もしくは黒みがかった赤色に変色する。特有の芳香があり、風味はセイヨウナシに似ているが、甘みはバンレイシやチェリモヤより劣り、また種子が果肉から離れにくいので、やや食べにくいのが難点である。 果実は生食ないしはジュースや酒にする。現在は食用のみならず、バンレイシ属の中でも病気に強いことを生かして、ほかのバンレイシ属の果樹の苗木の台木として用いることがある。