キンシャチ(金鯱)とは、サボテンの一種である。 [添付] [添付] 画像出典:(上)新宿御苑にて筆者撮影。(下)神代植物公園大温室にて撮影。「&ruby(てっか)綴化」現象を起こしている下部である。「綴化」とは、生長点に何らかの原因で傷が入ったり、突然変異により本来の成長方法とは異なる方法で成長することをいう。 科名:サボテン科エキノカクタス属 学名:Echinocactus grusonii 原産地:メキシコ中部 生態:常緑低木 メキシコの火山岩だらけの切り立った渓谷や高度1400m前後の環境で自生する大型の「球サボテン」と呼ばれる品種である。わが国への正式な渡来時期は不詳ながらも、各地の植物園やサボテン・多肉植物の愛好家により栽培されている。 高さは最大で1m以上に達し、寿命は最長で30年程度である。表面には稜があり、この稜に沿って黄色味を帯びた白色の長く鋭い棘が生える。園芸品種の中には、突然変異を起こして棘が生えなくなったものもある。栽植されてから20年目以降に頂部に小さな黄色い花を咲かせる。 その堂々たる見た目から、「サボテンの王様」の名称で呼ばれる。