キダチトウガラシとは、香辛料の一種である。 [添付] 画像出典:東京都薬用植物園にて筆者撮影 科名:ナス科トウガラシ属 学名:Capsicum frutescens L. 原産地:南米 生態:多年生草本(条件によっては木質化) 南米やメキシコが原産の多年草で、わが国への渡来時期は不明ながら、飯沼慾斎の「草木図説」にはすでに記載されており、そのころには香辛料として利用されていたものと思われる。 草丈は1m~2mになり、茎は直立し、多数枝分かれしてしばしば木質化する。葉は普通、長さ1~3㎝。花は葉腋に普通、6枚の花弁を持ち、星形の白い花を数個つける。 果実は長さ1㎝ほどの紡錘形で上向きに実り、当初は黄色がかった白色ないしは黄緑色だが、熟すにつれて赤色に色づく。 品種としては、タイ料理に用いられる「プリッキーヌー」、沖縄で泡盛に漬けた調味料にされる「高麗胡椒(コーレーグース)」、パスタやピザに欠かせない「タバスコ」などが挙げられる。